腰痛の病態 ③筋・筋膜性腰痛とは
こんにちは!
ひふみ整骨院です😊
今回は腰痛の病態シリーズその③として筋・筋膜性腰痛について解説していきます。
筋・筋膜性腰痛とは筋肉や筋膜が痛みの原因となって起こる腰痛です。
椎間板性腰痛や椎間関節性腰痛などの関節などが原因となる腰痛に比べると、研究があまりされておらず、筋・筋膜性腰痛のメカニズムははっきりと分かっていません。
筋・筋膜とは
腰の筋肉には体幹深部筋(ローカル筋)と、浅層筋(グローバル筋)があります。
この体幹深部筋と浅層筋がバランスよく働くことで腰は安定した運動が行えます。
体幹深部筋には腹横筋、多裂筋、腰方形筋、大腰筋があり、浅層筋には脊柱起立筋、腹直筋、外腹斜筋があります。
背中から腰の皮膚の下には、胸腰筋膜という大きな筋膜があります。
胸腰筋膜は背骨ー骨盤ー足をうまく連動させる働きや、体を丸まりづらくさせたり、仙腸関節を安定させるなどの働きをします。
この筋膜と、筋肉の中でも特に脊柱起立筋、多裂筋、腰方形筋などに何らかの原因で小さな傷がつき、炎症が起きると、筋・筋膜の組織が線維化してしまい痛みの原因となります。
腰の筋肉を触るとこりっと硬くなって押すと痛いところは、もしかしたら線維化しているかもしれません。
症状
・筋肉や筋膜の動かした際の痛み
・筋肉や筋膜を押すと痛む
・場所がはっきりしない痛み
・同じ姿勢を続けると痛む
などがあげられます。
椎間板性腰痛や椎間関節性腰痛などのように決まった動作での特徴的な痛みがありません。
決まった動きで痛むというより何をしても痛いというような症状がみられることがあります。
原因
・腰に急激に曲げる、伸ばす、ひねる動きを加える
・悪い姿勢で過ごす
・デスクワークや運転などで同じ姿勢を長時間続ける
・同じ動きを何度も繰り返す
などがあげられます。
症状に特徴がないように、原因にも「これが原因になる」というはっきりした特徴がありません。
ただ、同じ動きや姿勢を繰り返すことは、筋・筋膜性腰痛になるリスクが高いといわれています。
筋・筋膜性腰痛対策のエクササイズ
筋・筋膜性腰痛の方は腰が動きすぎてしまっている方が多いです。
腰をしっかり安定させるためにこのエクササイズをやってみましょう!
腹式呼吸がしっかりできると、横隔膜と腹横筋という体幹を安定させるために重要な筋肉を鍛えることができます。
また、大きく深い呼吸をすると体がリラックスするので、筋・筋膜の緊張もとることができます。
お腹をパンパンに膨らませるように息を吸って、しっかり吐き切る。
簡単なようで意外と難しいんです。
今回挙げたこと以外にも筋・筋膜性腰痛になる原因や、筋・筋膜性腰痛の改善方法などはさまざまあります。
腰痛の症状をなくすことはとても難しいですが、しっかりと評価、判断をし適切な施術や運動などを行えば改善することはできます。
筋・筋膜性腰痛に心当たりのある方は是非一度専門家にご相談ください!